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湯河原観光協会

 

 斑鳩(いかるが)の時代、都を離れ東国に赴いた一人の防人(さきもり)が詠んだ歌が、万葉集に写し残されました。

足柄(神奈川西部)の
湯河原(昔は土肥と呼んだ)の河原に
湧き出す湯の煙のように
我が想う人の言葉ははゆらゆらと揺れている

 箱根の霊峰に降り注いだ湯は、長い年月をかけ地中深くの岩盤に溜まり、圧倒的な気圧の中で数百℃のに熱せられ、大地の恵み・あらゆる養分を溶かしつつ膨張してろ過されつつ逆流し、湯河原の河内に迫り出す岩盤の切れ目から無色透明約90℃の良質な温泉として湧き出します。その間およそ700年。現在湯河原に湧き出している良質の湯は、室町の時代に地面に染み込んだ雨がもたらしたものなのです。

 昭和初期には陸軍指定療養所として、多くの軍人さん、湯治客に愛され、観光よりも療養目的で賑わった温泉街です。
  そして現在、風情を兼ね備えた湯河原の地は、個人・家族単位での人気が高まっています。